『ガラパゴスの森再生プロジェクト』は「JAGA」と「国際交流NGOピースボート」、そして現地「ダーウィン研究所」が共同で行うプロジェクトです。
毎年ピースボートからは200人以上の日本人がガラパゴスへのツアーに参加しており、このツアーにJAGAが企画した保全活動を組み込むことにより、市民参加型の継続的なプロジェクトが実現しました。
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スカレシアの苗木200本の植樹
 JAGA、ピースボート、ダーウィン研のロゴの入った看板 撮影: 藤原幸一('06) |
2007年5月1日、プロジェクトリーダーでJAGA理事の藤原幸一さん率いる最初のプロジェクト参加者90名が、赤道直下の太陽の下、ダーウィン研究所が用意したスカレシアの苗木約200本を植えました。苗を植えた場所は、サンタクルス島の標高180mにあるベジャビスタという集落の一角で、かつてはスカレシアの高木種ペドゥンクラータの林が広がっていたところ(右下1964年の写真参照)でしたが、現在は農業地域となっていました。
 ダーウィン研の種苗施設で 植樹を待つスカレシアの苗 撮影:藤原幸一('06) |
 2チームに分かれて、50cmと1mの等間隔に植える。土は硬く持参したスコップが壊れてしまったほど 撮影: 藤原幸一('06) |
 植樹後の水やり。今後はダーウィン研の職員が世話をする 撮影:藤原幸一('06) |
 植えられた幼木 撮影:藤原幸一('06) |
この種は樹高が1年で1〜2m、7〜8年で10mにも達して林を形成します。今後予定されているピースボートのツアーやJAGA体験学習ツアーでプロジェクトが継続されると共に、その参加者らにより、樹木の生長や森が再生されていく様子が報告されることになっています。
 植林を終えた参加者とダーウィン研職員ら |
プロジェクトリーダーの藤原幸一さん(JAGA理事)
 今回使用した色とりどりのスコップ。ダーウィン研に寄付し、今後の植樹活動に役立ててもらう事となりました 撮影:藤原幸一('06) |
「いい汗かかせてもらいました。一生の思い出です」と。日本から参加された90名は、炎天下で一生懸命に乾季の硬い土を掘り、金属のシャベルを折りながらがんばりました。今回記念すべき植林で植えられた苗木は200本。ガラパゴスに侵入した外来種の森の規模からすれば、小さな一歩にすぎません。国立公園内での広大な外来種の生育地域を原生林に戻すことは、並大抵のことではありません。しかも島の1/4を占める農業地域に存在する植生の90%以上が外来種と言われ、その温床となっています。森再生は国立公園内だけではなく、農業地域での駆除・再生を行うことで完成します。今回ダーウィン研の農地でプロジェクトの第1歩を始められたことは、将来の目標を示すと共に、島民へのアピールともなる意義あることだと思います。
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プロジェクトパートナー、国際交流NGOピースボート・事務局長櫛渕万里さん
日本のNPO・NGOという市民の力が主体となり、ガラパゴス現地の環境保全組織と連携してすすめていく、新しいかたちの活動がはじまりました。
日本から基金を送るだけでなく、実際に人が訪れ、その土地とふれあい、生命ある固有植物を1本1本植える作業は、どこまでも広がる太平洋の大海原を越えて、ガラパゴス諸島の自然とその人を確実につなぎます。
人と基金の草の根的な循環によって原生林の森が少しずつ蘇っていけば、多くの生き物が戻ってくるだけではなく、自然と人間の共生する地球へのヒントがそこからきっと見えてくると信じています。
誰でもが参加できる新しいかたち。いっしょにスカレシアの苗木を植えませんか。
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1964年来、スカレシアをはじめガラパゴスの植生を調査・研究してきた伊藤秀三長崎大学名誉教授・JAGA会長
 1964年のベジャビスタのスカレシア林 撮影:伊藤秀三 |
「日本経団連自然保護基金の援助で外来種を駆除する方法を見出し、そこへ日本の市民の皆さんの手で植林が行われ、ガラパゴスの森が再生されることは、大変意義深いことだと思う。私が行った1964年当時のベジャビスタには、スカレシアの林が未だ残っていた(右の写真)。スカレシアの生育する湿潤地帯は、農作物の成長にも適しており、ここは早くから開墾され、外来種も侵入した。今後の森再生プロジェクトに期待したい。」
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このプロジェクトは、「国際強力NGO ピースボート」と現地「チャールズ・ダーウィン財団」との共同プロジェクトです。