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GALAPAGOS AT RISK
危機に直面するガラパゴス
A Socioeconomic Analysis
社会経済学的分析
日本語翻訳版(仮訳)
(特定非営利活動法人 日本ガラパゴスの会)
Graham Watkins & Felipe Cruz
CHARLES DARWIN FOUNDATION
グラハム・ワトキンス & フェリペ・クルス
チャールズ・ダーウィン財団
Puerto Ayora, Santa Cruz Island, Galapagos Islands, Ecuador
May 2007
要旨 ─ 重要ポイント
- 最近の15年間、ガラパゴスは経済的、社会的、文化的及び生態学的に激しい変化を強いられてきた。
- これらの変化の第一の原因は、総収入が毎年平均して14%増加している観光産業に主導された経済成長である。
- 観光産業の変化は[ホテルと船舶合計の]ベッド数[(収容人数)]が1991年の1,928床から2006年の3,473床に増加したこと、及びガラパゴスへの訪問者数が1990年の40,000人から2006年の140,000人へと増加したことに示されている。
- 中央政府の不安定性及びガラパゴスの複雑な制度/組織的枠組みが、ガラパゴスにおける中央政府のリーダーシップを弱めている。
- 政府の存在の弱さに、地元利益に焦点を絞った地方自治体及び地域のリーダーシップが相まって、長期的戦略を有さないまま観光産業の成長が可能になった。
- 観光市場は一層の規模の拡大に向かい、ガラパゴスの主要な比較優位性[である生物多様性]から離れた方向に向かいつつある。同時に、観光産業市場は地元の所有権から離れた多国籍投資者・事業者へシフトしている。
- 現在、ガラパゴスの観光産業の総収入は418百万ドル(502億円)であり、そのうち、地域経済の実入りとなるのはおよそ60百万ドル(72億円)と見積もられる。
- 観光産業、中央政府の歳出、二国間及び多国間援助並びに個人の寄付金がガラパゴス経済における最も大きな収入源である。
- 漁業収入はガラパゴスの総収入の4%に満たない。漁業活動は1990年代初めから半ばまでのナマコ漁のピーク時には現在より重要であった。
- 観光産業からの利益の流れは地元小企業の無秩序な成長を促し、次いで諸島への移民の増加を引き起こした。
- 公共サービス及び職に対する地域の需要は、成長の悪循環の一部である。職及び公共サービスが提供されるにつれ生活水準が向上し、諸島は移民にとってより魅力的な場所となっている。
- ガラパゴスへの補助金及び経済奨励金もまた、無秩序な成長の原因である。
- 観光産業の成長及び人口増加により、航空便や貨物船の入港数が増加し、諸島の隔離性が低下した。それにより、固有の生物多様性にとって最も大きな脅威である侵略的外来種の到来も増大した。
※[ ]は訳者による補足、脚注はすべて原注である。
※本文中に表れる金額(米ドル)については、1ドル=120円として日本円に換算した。
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