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3.観光市場の変化
ガラパゴスにおける初期の観光産業は、ダーウィンについて学び、ダーウィンの自然選択による進化論を導くのに役立った驚異的な生物種を観察しようと訪れる、自然を愛好する旅行者に特徴付けられていた。多くの旅行者にとって、ガラパゴス諸島を訪れることは生涯の夢の実現であった。このタイプの旅行者は、ガラパゴスのユニークさに比較優位性の基礎を与える。つまり、これらの旅行者にとって、他の旅行先は[ガラパゴスの]競争相手ではないのである。このような観光客は観光産業の成長にとても敏感で、観光産業がガラパゴスに与えるダメージを心配している。彼らはその上、小さな地元の旅行業者やガラパゴスに特化した専門業者に[よる比較的快適性の低いサービスに]も非常にたやすく対応してくれる。
やがてこの"先駆的市場"は、マチュピチュ、ンゴロンゴロ、コモド島、イースター島及びオーストラリアのグレートバリアリーフのような場所も訪れる、より主流の"エコツーリスト"をも取り込んで拡大していった。この新たな旅行者は、快適性を求める点で一層選択的であり、世界中の他の地域への旅行も手掛ける多国籍旅行業者のサービスを受ける方が居心地がよい。
今日、我々はさらに、全く異なる活動性の高い観光市場に参入しようとしている新たな投資家をガラパゴスに見る。この新たな市場とは、スポーツフィッシング、浜辺でのキャンプ、大型船でのクルージング、サイクリング、カヤック乗り、またさらに、パラシューティングまで含んでいる。このような活動は世界中のどこでもできることであり、相対的に言えば、ガラパゴスにおける比較優位性はほとんどない。この新たな市場及び関連インフラの開発は、楽観的で、よく練られた計画性に欠けている。短期的に、こうした活動[を売り物にした観光]は、新たな観光客を惹きつけるかもしれないが、やがて、これらの旅行商品は他の地域の類似のものと競争せねばならないだろう。その結果、低価格化サイクルとマーケティング、インフラ費用の増大を招く。長期的には、ガラパゴスにおいてこの種の市場を開放することは、旅行者1人あたりの平均支出額の減少を引き起こし、システムを継続的な過度の成長へ推し進めることになる。
観光市場におけるこの変化は、おそらく、ガラパゴスにおける観光産業の将来にとって最大の脅威である(Blanton, 2006年)。Plog(2001年)による他の観光市場における市場サイクルの分析では、変化パターンは[永遠に]自己増殖的というよりも、[ある限界に達すると]長期的には旅行者の減少及び収入の低下をもたらすことが確認されている。観光産業における市場サイクルは最終的には完全な崩壊に至ることもあり得る。ガラパゴスにおいてこのことは、実入りのよい産業のブームと破局を再び運命づけるものであり、この崩壊はまた、不可避的に生態系の劣化を招くことになる。(図4)。
図4: ガラパゴスにおける観光市場及び観光業者の変化の予想モデル
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