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9.観光産業の与える影響
ガラパゴスにおける観光産業の最も大きな影響は、ビジターサイトのスケールではなく、社会的、経済的及び文化的変化を通じて地域のスケールで及ぼされる。ビジターサイトは、トレイル、固定された旅程、訪問者に同行するガイド、また、営業許可件数の制限のような標準的な保護区の管理により比較的よく管理されている (MacFarland 2001年)。ガラパゴス国立公園管理局はビジターサイトをモニターし、また、負荷の増大に対応してサイトを閉鎖したり旅程を変更したりできる。その結果、サイトへの直接的影響は最小限に抑えてきた。
しかしながら、観光産業の成長は地域のスケールではあまりよく管理されてこなかった。観光産業はガラパゴス住民に利益を与え、生じた富は地域経済の二次的なビジネスの基盤となる。残念なことに、これらのビジネスの多くは都市計画を通じた効果的な規制を受けなかった。観光産業と地域経済の成長は移民の増加と新たな地元民による事業の爆発的増加につながった。同時に、水、医療、教育及び衛生のような公共サービスの需要が増加し、地域の地方自治体の能力を大きく超えている。地元住民への公共サービスの提供にはコストが掛かるため、[本来は]地方税収により賄われる必要がある。残念なことに、多くの移民は住民登録をせず、徴税制度は十分に確立していない。つまり、費用を賄う方法なしに公共サービスに対する需要が増大しているのである。
観光産業と人口がともに増加すると、ガラパゴスへの航空便数、出入港数、貨物船数が増加し、より多量の燃料が諸島に運び込まれるようになり、2001年のタンカージェシカ号のような石油流出事故の危険性が増加する。ガラパゴスへの商業航空便は2001年から2006年の間に193%も増加した(Cruz Martinez と Causton, 2007年)。新たなアクセス経路により外来種の侵入を防ぐ自然の障壁が壊され、潜在的に諸島にとって最大の脅威である侵略性の高い外来種数の増加をもたらす。同期間にエクアドル農業衛生サービス検疫部局(SICGAL)の検査官の数は20%削減された(Cruz Martinez and Causton, 2007年)。
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