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11.ガラパゴスにおける補助金及び奨励金
ガラパゴスに長年適用され、今日も継続している数多くの補助金及び奨励金は、集団の利益ではなく、個人利益や企業利益を生み出す傾向にある(Kerr, 2004年、Taylor, 2002年)。例としては、航空便の運行、エネルギー・燃料、及び公的機関への補助金が挙げられる。観光産業及び漁業における不適切な規制と財政政策の形をとった価格の歪みもある。これらの奨励金や補助金は、結果的に経済的非効率性を生じさせ、外部性(注4)を隠し、市場の歪みをつくりだしている。
補助金は、当初、比較的少数の人口を対象に、最低限度の生活水準を確保し、保護地域での生活に特有の隔離性や制約に対して住民に補償するために適用された。公共サービスの費用は、遠隔地域では輸送コストがかさみ、規模の経済を確立するのが困難であるため高くつく。このような長年続けられてきた補助金の適用を継続することで、ガラパゴスは移民にとってより魅力的な場所となり、また、提供されるサービスの実際のコストに比べ生活コストが低くなることを意味する。
既存の補助金水準の評価に関する調査研究はほとんどない。Kerr、C?rdenas ら (2004年) は、2000年の補助金総額(航空便運行、燃料輸送、電力及び公共サービス)は14.4百万ドル(17.3億円)と見積もっている。J?come (2007年) は2005年の年間補助金額は電力部門に4.83百万ドル(5.80億円)、また、化石燃料に13百万ドル(15.6億円)であったと見積もっている。より効果的な財政政策を確立するために、補助金及び奨励金の水準及び影響に関する包括的な調査研究が必要である。
注4)市場の外部性は長期にわたる集団の利益に関わる活動あるいは個々の意思決定の負の結果として理解されている。
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