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12.結論


 多くの要因がガラパゴスの現在の状況を生み出している。しかしながら、中枢的な要因は、中央政府のリーダーシップが不安定であることの影響である。これは、INGALA、ガラパゴス国立公園管理局及びガラパゴス検疫審査システム(SICGAL)のような機関に顕れている。中央政府のリーダーシップの弱さに、短期的成長に焦点を絞った地域のリーダーシップが結合して、観光産業及び無秩序な経済開発の急激な成長に帰結している。

 2007年4月10日のエクアドル大統領宣言が提示したのは、地域、中央政府および国際社会にガラパゴスの方向性の戦略的変化を実行する最後の機会なのかもしれない。大統領は社会変化のすべてのプロセスにおける最初のステップを踏み出した。すなわち、変化することの必要性を認識すること(この場合、ガラパゴス保全を国家の優先課題とすること)である。この行動はさらに、UNESCOの世界危機遺産リストへのガラパゴスの登録によって支持された。

 次の非常に重要なステップは、ガラパゴスに必要な変化を実行するために求められる、リーダーシップ相互の連携を明確に定義することである。この連携はガラパゴスの未来へのビジョンを構築しなければならない。これは、ガラパゴスの地域計画及びガラパゴス特別法で部分的に達成されてはいる。このビジョンは、[人々に]効果的に浸透させなければならず、リーダーシップ相互の連携は、[ビジョンの]実行と、明確に定義された役割と責任の下に存在する効果的な制度/組織的枠組みを確保することに焦点を絞るべきである。

 ガラパゴスは、世界中で起きている社会的、政治的、経済的及び生態学的変化の縮図である。世界中で人口が増加し、資源利用に対する需要は増加し、グローバル化及び市場の自由化が進展するにつれ、その焦点[(資源の採取先)]をシフトしている。これらの変化が次々と生態学的変化を生じさせている。同時に、意思決定はより複雑性の増した社会的、文化的環境の下で行われている。諸制度/組織が新しい状況下で生き残るためには変化が必要である。この変化には、[その制度/組織に対する]よりよい理解を得て利害関係者を巻き込めるよう、社会的相互協力を促進するための能力強化が含まれる。

 島嶼は、世界の縮図として社会及び生態学的変化の詳細な吟味を可能にし、また、しばしば、このような変化のモデルとして利用されてきた。島嶼は大陸地域より急速に影響を受ける。それ故、ガラパゴスで起きている変化は、他の地域の将来をよく反映すると言えるだろう。ガラパゴスにおいて持続可能な社会を確立すること、すなわち、諸島の長期的保全を確実にすることは、世界中の地域にモデルを提供することにもなる。逆に、我々がガラパゴスで持続可能な社会と長期的保全を達成できなければ、世界のどこでそのようなことができるであろうか。


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