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ガラパゴスの楽しみ方

ガラパゴスには、人が居住する4つの島(サンタクルス島、サンクリストバル島、イサベラ島、フロレアナ島)があり、 大陸からの飛行機が離発着する空港が2つ(サンタクルス島の隣のバルトラ空港とサンクリストバル空港)あります。
ガラパゴス諸島の総面積のうち、人間の居住区はおよそ3.3%。残り96.7%の保護区には、基本的には観光客も島民も勝手に入ることは許されていません。

ガラパゴス国立公園では、保護区の中に特別に「観光サイト」という場所を指定し、条件付きで観光客の訪問を許しています。 2021年3月現在の観光サイトは陸上が85カ所、海洋(主にダイビングやシュノーケリング)は91カ所。全ポイントの総面積は、 全体の1%未満ですが、充分にガラパゴスの自然を楽しむことができます。各ポイントはこちらのガラパゴス国立公園の地図で確認できます。

これらの観光ポイントを回るには、ナチュラリスト・ガイドという国家資格を持つ自然ガイドが同行する必要があります。 各ポイントは、特色ある生きものを観察できるよう厳選されており、また、人間が生態系に影響を与えないよう常に注意が払われています。 ガイドは自然の案内や説明だけでなく、観光客の監視や生態系の変化の観察・報告の役割も果たしています。 観光客は国立公園が定める以下の10のルールを必ず守らなければなりません。

ガラパゴス国立公園10のルール
  • 01カメラを含め、野生動物から2メートル以上離れた距離を維持してください。

  • 02動物に触れたり、餌を与えたりしないでください。

  • 03生態系の構成物を持ち去らないでください。

  • 04喫煙、飲酒、焚き火をしないでください。

  • 05標識に従ってコースを歩いてください。

  • 06写真はフラッシュを使わずに撮ってください。プロの撮影やドローンの使用には許可が必要です。

  • 07キャンプは指定された場所で行い、事前に許可を得てください。

  • 08釣りは、許可された体験型フィッシングボートを利用してください。

  • 09生態系に外部の成分を持ち込まないでください。

  • 10ジェットスキー、潜水艦、飛行用品は使用禁止です。

  • 留意事項

    保護区は専門のガイドと一緒に訪れてください。

    景観物に書き込みをしないでください。

    認可された観光サービスを利用してください。

    ゴミは分別して所定の場所に捨ててください。

  • よく質問があるので、付記します。

    動物から人間に近寄ってくる場合は、ゆっくり離れるか、驚かせないようじっとしていてください。鳥などが肩や手に乗ってきた場合、捕獲しようとしたり、急にはらったり逃げたりして、驚かせないようにしてください。

ガラパゴスを旅する方法

AGAはガラパゴスを守るためにさまざまな活動を行っています

その1

一つはクルーズ船に乗って、船上で食事と宿泊をしながら諸島を巡る方法。寝ている間に船が移動するため、移動の負担(待ち時間や船酔い)が比較的少ないです。 また遠くの無人島まで行けるため、そこにしかいない生きもの(例:コバネウやアホウドリなど)に出会える確率も高くなります。
クルーズ船は大型で豪華なもの(定員約100名)から、1グループ(16名)用の小型船まであり、それぞれ特色がある。 日本の旅行社で申し込むか、エクアドル本土の都市(キト、グアヤキルなど)や現地の旅行社、一部の船会社のサイトでも申し込むことができます。 クルーズ船にはガイドも同乗しています。9月は船がドック入りする場合が多く、便が少なくなる。

なぜガラパゴス諸島の保全が必要なのか

その2

もう一つの方法は、個人旅行。ガラパゴスまでの航空券を自分でインターネットなどを使って手配し、現地のホテルなどに宿泊しながら、ディツアーを利用して観光ポイントを回ります。
ディツアーは町中の旅行代理店で紹介してもらい、その場で申し込むことができます。 1日で行けるポイントは2カ所までなので(クルーズ船も同様)、朝出港、午前1カ所、昼食、午後1カ所、帰島、というコースが一般的です。 ガイドも同乗しています。クルーズ船での観光より格段に安く楽しむことができますが、行くことができる島は限られます。
居住区のホテルの質は、豪華リゾートホテルから町中の安宿までピンキリ。前者は予約ができますが、後者は現地に着いてから問い合わせるのもアリです。 ハイシーズン(7月〜8月、12月、3月)はクルーズもホテルも予約が取りにくいので要注意。

よくあるご質問
英語は通じますか?

ガラパゴスの町中で話される言語はスペイン語です。観光関係で働く人は英語をしゃべることができる人もいますが、「もっと英語が通じるかと思った」というのが、初めてガラパゴスに行った日本人の大半の方の感想です。
ディツアーの場合、ナチュラリスト・ガイドがスペイン語しかしゃべれない人にあたることがありますので、確認が必要です。 個人旅行では、最低でも挨拶程度のスペイン語と、交渉ができる程度の英語力が必要です。クルーズの場合、船のクルーは英語をしゃべりますし、同乗する観光客は欧米の方が多いので、英語さえ分かれば問題ありません。ただし、乗船後、ガイドが話す言語によって(英語、西語、仏語、独語など)グループが分かれる場合がありますので、注意しましょう。 日本からのツアーの場合、添乗員の方が通訳をしてくださるでしょう。 ◎観光に、厳しい規則のあるガラパゴスでは、ガイドの言葉が分からないために、知らないうちにルール違反をし、 結果的に生態系に負の影響を与えてしまうことがあります。国立公園のルールは予め熟読し、ルールを厳守して観光するよう注意してください。

Wi-Fiやネット環境は?

クルーズ船は船によってネット環境が異なりますので、乗る船が決まったら確認してください。最大の町サンタクルス島のプエルトアヨラでは、レストランやホテルなど目抜き通りに面したところではWi-Fiが使えるところが多くあります。
大きなホテルではロビーにパソコンがあり、自由にネットが使えるところも多いです。
ディクルーズなどの小型船ではネットも電話も使えない場合が多いので、それぞれで確認が必要です。

買い物はできますか?

大型のクルーズ船の船内には売店があり、日用品の他、お土産も買うことができます。サンタクルス島のプエルト=アヨラや、サンクリストバル島のプエルト=バケリソ=モレノには、多くのお土産屋さんの他、商店や小さなスーパーもある。個人旅行ではこのスーパーが重宝するので、着いたら場所をチェックしたいですね。
通貨はドル。紙幣はUSドルと同じだが、硬貨はエクアドルで発行されていて、絵柄が異なる。物価はエクアドル本土よりも高く、特に大通りにあるレストランや高級ホテルは日本とそれほど変わりありません。
高額紙幣(50ドル札、100ドル札)は拒否されることもあるので、注意が必要です。

パソコンなどの充電はできますか?

日本と同じ電圧・周波数で、110ボルト・60ヘルツです。プラグの差し込み口も日本と同じなので、日本の電子機器はそのまま使用できます。

気候は?服装で気を付ける点は?

ガラパゴスの気候は、1年のうち、12月~4月頃は高温多雨、5月~11月は低温少雨です。しかしどちらも赤道直下の太陽が降りそそぐことに変わりなく、日焼けや寒さ対策に、長袖が必須です。ツアーのコースによっては、溶岩が固まったごつごつした岩の上を歩くことがあり、運動靴や登山靴が必要。ビーチに行ったり、濡れながら上陸したりすることもあるので、サンダルがあれば便利です。
大型クルーズ船では、夜のディナーで改まった格好をする欧米の旅行者も多く、ちょっとした服を持っていくと重宝します。