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私たちの活動

JAGAの活動について

日本ガラパゴスの会(JAGA)は、日本とガラパゴスを繋ぎ、ガラパゴスの保全を日本から支援したり、 ガラパゴスのことを日本で紹介したりする活動をしています。

ガラパゴス諸島の保全活動は、エクアドル環境省管轄の「ガラパゴス国立公園局(DPNG)」が中心となって行っています。 特に国立公園に指定されている97%の保護区には、DPNGの職員がいないと入ることができないため(*1)、その他のNGOなどはDPNGと共に保全活動をするか、 残りの3%の居住区で活動を行うことになります。

JAGAが相互協力協定を結んでいるチャールズ・ダーウィン財団(CDF)は、ユネスコや国際自然保護連合(IUCN)が支援して1959年に設立された、 ガラパゴスで最初の保全機関で、現地のチャールズ・ダーウィン研究所において、ガラパゴスの保全を目的とした研究や保全活動を行っています。 CDFとDPNGは隣り合った場所にあり、DPNGが行う保全に対してCDFが科学的な立場から助言をしたり、DPNGからあがってくる課題に対してCDFが調査・研究をしたり、 という強い連携関係にあります。(*2)

*1 観光客は指定された場所のみナチュラリストガイドを伴えば入ることができる。
*2 エクアドル政府とCDFは、25年毎に協定を更新しており、これにより、CDFは研究所敷地の無償提供や、関税の免除などの優遇措置を受けている。

JAGAが行う保全支援は、CDFと連携し、現地では今どのような課題があり、 どのような支援を必要としているのかを正確に把握した上で、CDFが行っている保全活動をサポートしています。
また、ガラパゴスの島民が行う、ビーチクリーンや環境教育、植林など、持続可能な社会の構築に向けての活動についてもニーズと信頼があれば支援します。 ガラパゴスでは1998年に移民の受入が禁止され、島民しか居住と就労が許されていません(短期雇用や専門家、ボランティア以外)。 島の自然を守るのは住民の仕事という認識があり、啓発や教育を目的とした活動は、保全上も最も重要な課題の1つとして、現地でも積極的に推し進めています。

2018年、ガラパゴスを有するエクアドル共和国と日本は、外交関係樹立100周年を迎えました。これを契機に始まったのが、 日本の島嶼地域とガラパゴスを繋ぐ活動です。繋がることで情報や人の交流が始まり、共通点や相違点を知ることで、大きな気付きとメリットが生まれています。 特に同じ世界遺産である小笠原諸島との繋がりは、保全上非常に有用かつ重要であり、今後更なる関係の構築を推し進めてまいります。

現在JAGAが行なっている活動や支援

AGAはガラパゴスを守るためにさまざまな活動を行っています

植生の保全

JAGAでは設立以来、CDF(チャールズ・ダーウィン財団)が行うガラパゴスの植生回復や森林再生事業に、重点を置いて支援をしてきました。重点的に支援をしているのは、サンタクルス島とイサベラ島におけるガラパゴス固有の植物「スカレシア」が作る森林の保全です。スカレシアでは、原生地に土地を持つ農家と共に森林を保全するCDFのプロジェクトを支援しています。

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なぜガラパゴス諸島の保全が必要なのか

海域生態系の保全

チャールズ・ダーウィン財団(CDF)の海洋部門では、毎年ガラパゴス固有の海鳥3種(ガラパゴスペンギン・ガラパゴスコバネウ・ガラパゴスアホウドリ)の生態調査を行っており、 JAGAでは毎年この調査への支援を行っています。またペンギンファンの方が集う「ペンギン基金」さんより、毎年ご寄付を頂いており、このご寄付とJAGA会員からの寄付を合わせて、毎年現地に調査資金を送っています。

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唯一無二の美しい島、ガラパゴス

社会・環境課題への支援

以前は保全側と住民側の方向性が異なり、衝突も多くあったガラパゴスの社会ですが、「ガラパゴス特別法」以降、自然を守りつつ、人間が生活して行くにはどうしたらよいか、という命題に真剣に向き合い、様々な試みを行ってきました。 そして近年では、住民が一体となって持続可能な社会の構築に関心を向け、活動をしています。JAGAでは現地からの要望に応じて、本当に必要なところに効果的に資金を送れるよう、連絡を密にして支援をしています。

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これからずっと先の未来にも、ガラパゴスの美しい自然を残すために

日本とガラパゴスを繋ぐ活動

1959年、日本人研究者として初めてガラパゴスに行った故小野幹雄氏は、日本に帰国後は小笠原諸島をフィールドに研究を続け、JAGA設立にも寄与されました。JAGAではチャールズ・ダーウィン財団との連携協定を軸に、小笠原諸島など日本の島嶼地域とガラパゴスを繋ぐため、ガラパゴス派遣事業などの交流活動を積極的に行います。

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唯一無二の美しい島、ガラパゴス

日本国内での活動

JAGAでは展示やパネルディスカッションなど「イベント開催」、ガラパゴスに関する正しい知識の普及するための「講演・執筆・監修」、ガラパゴス諸島へのスタディツアー「ガラパゴス体験学習ツアー(JAGAツアー)」、ガラパゴスを題材にしたテレビ番組等の企画・取材・事前学習・アドバイス・編集・監修など「マスメディア対応」を日本国内で実施しています。

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これまで支援した活動

2005年以降、JAGAでこれまで支援した活動をご紹介しています。