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![]() (NPO法人申請時に都庁提出した書類) 170年前、英国の博物学者チャールズ・ダーウィンが訪れて以来、ガラパゴス諸島はその独特の自然環境や魅力的な生物達によって、多くの人々の関心を集めてきた。ダーウィンが「進化論」の着想を得たと言われる手付かずの自然は、現在でも様々な研究の対象となっている。1978年、国連教育科学文化機関(ユネスコ)は、初の世界自然遺産にガラパゴス諸島を指定し、優れた価値を有する自然地域として、その存在は世界中の人の知るところとなった。 しかし、ガラパゴスを訪れる観光客や島民の増加は、その生態系全体に深刻な被害をもたらしている。ゾウガメやイグアナなどの固有生物は、違法な乱獲に加え、大陸から持ち込まれた家畜やペットによって食物を奪われたり卵を食べられたりして、個体数を急激に減らしている。また、5割以上が固有種といわれる種子植物は、繁殖力の強い大陸の移入植物に生息地を追われ、ヤギやブタなどの移入動物に食べ尽くされ、多くが絶滅の危機に追い込まれている。諸島沿岸の海洋保護区でも、違法な漁やダイビングなどによって、海洋生物の減少だけでなく海洋生態系全体の破壊も進んでいる。地球の歴史をそのままに残し、「進化の実験室」とも謳われたガラパゴスの希有な自然は、人間の侵入によって、微妙に保たれてきた生態系のバランスを崩し、その価値を失おうとしている。 1959年に欧米の篤志家を中心に設立された国際NGOダーウィン財団では、現地にダーウィン研究所を置き、エクアドル政府管轄の国立公園管理事務局と共に、これまで必死の保護活動を進めてきた。自然を相手にした地道な活動にもかかわらず、その成果は著しく、今や保全活動なしではガラパゴスの生態系崩壊は免れず、今後ますますの活動が要求されている。 この度の「日本ガラパゴスの会」の設立は、欧米諸国で始まったガラパゴスの保全支援の流れに、日本独自の民間支援組織として参加・協力するものである。我々の活動は、他機関との協力のもと、長期的視野に立った保護活動を継続して行い、ガラパゴスの唯一無二の生態系を恒久的に残すことを主な目的としている。また、環境教育・エコツーリズム等の持続可能な開発及び自然科学・環境科学・社会科学等の学術研究への貢献と同時に、島嶼生態系一般の保全及び外来種対策、生物多様性維持等に資する情報を収集し、広く一般の人に提供することで、人類社会の持続可能性を高めることに貢献したいと思っている。我々は、営利を目的とせず、以上の趣旨に賛同する諸個人を集結し、人類の遺産であるガラパゴス諸島の保全を通じて、広く持続可能な社会作りに貢献すべく、ここに特定非営利活動法人日本ガラパゴスの会を設立する。 崩壊の危機に瀕した世界遺産第一号のガラパゴスの自然を、今後どのように守っていくのか。世界が注目している中での活動となるだろう。 2005 年 4 月 25 日
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